外科
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当院の外科では、日常生活で起こりやすいけがや外傷、やけど、できもの(粉瘤・脂肪腫など)の診察・治療を行っています。切り傷や擦り傷、打撲、捻挫などの軽度な外傷に対しては、適切な処置と感染予防を行い、治癒をサポートします。「ただの傷」と放置しておくと、傷口から感染を起こし、重症化する恐れもあります。
当院では、傷の処置だけでなく、痛みや腫れの原因となる炎症や感染の評価・治療も行っております。外科的な処置が必要かどうか迷われる場合も、まずはお気軽にご相談ください。患者様の状態に応じて、専門医療機関へのご紹介も行います。安心・安全な治療を心がけ、地域の皆様の「身近な外科」として丁寧な診療を提供しています。
笑顔で再び社会生活に復帰される患者様の姿を見ることが、わたしたちの最高の喜びです。
体表のことでお悩みや困りごとがありましたら、何でもお気軽にご相談ください。
日常生活やスポーツ中の転倒・衝突などで起こる打撲は、外見上は腫れや内出血だけに見えても、実は骨折や筋肉・靭帯の損傷、深部での血腫を伴っていることがあります。特に腫れが強い、痛みが長引く、動かしにくいといった症状がある場合は、軽いけがと自己判断せず、医療機関での診察をおすすめします。
当院では、問診・視診・触診に加え、必要に応じてレントゲン検査やエコー検査を行い、骨や軟部組織の状態を正確に確認し、適切な治療を行い、早期回復をサポートいたします。
「ただの打ち身」と思って放置することで、痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。少しでも気になる症状があれば、お早めにご来院ください。
転倒や接触によって皮膚の表面が削れてしまう擦過傷(すり傷)は、比較的軽いケガと思われがちですが、適切な処置を行わないと、傷口から細菌が入り込んで感染を引き起こすことがあります。赤みや腫れ、膿のような分泌物、強い痛みなどがある場合は、感染による炎症が進んでいる可能性もあります。また、アスファルトや土、金属などで傷ついた場合は異物が皮膚内に残ってしまうこともあり、自然治癒を待つだけでは十分ではないこともあります。当院では、傷の洗浄や異物の除去、感染予防のための処置を行い、必要に応じて抗菌薬の使用や処置後のケア方法についても丁寧にご説明いたします。
包丁やガラス、金属などで皮膚が鋭く切れてしまう切創(切り傷)は、見た目の出血量にかかわらず、深部の血管・神経・腱などを傷つけている可能性があります。特に傷が深い、出血が止まらない、しびれや動かしにくさを感じる場合は、自己処置ではなく早めの医療機関での診察が必要です。
当院では、切り傷の状態を丁寧に確認し、必要に応じて洗浄・縫合・止血処置を行います。また、感染予防のための抗生剤の処方や破傷風ワクチンの接種にも対応しています。
軽いと思った傷でも、時間が経つことで感染や機能障害を引き起こすことがあります。傷の大きさにかかわらず、気になる症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
鋭いものが刺さって生じる傷で、傷口は小さく、深いことが特徴です。ナイフや包丁、釘、針、アイスピック、鉛筆、竹などによる刺し傷が多くみられます。症状は部位によって大きく異なります。手や足の刺し傷で、腱(すじ)や筋肉が切れると、手・足・手の指・足の指の動きが悪くなることがあります。神経が切れれば、先端の知覚が鈍くなったり、動きが悪くなったりします。太い血管が切れてしまうと大出血を起こします。肺に傷が達すると呼吸困難となり、腹部は内臓に達すると腹膜炎や腹腔内出血を起こし、緊急手術が必要となります。
浅い刺し傷は刺さったものを抜き、傷口を水道水で洗うだけで問題ありません。深い刺し傷は、刺さったものを抜かずに速やかに受診してください。
やけどは、皮膚に高温の液体や固体が一定時間以上接することで生じるもので、火炎や爆発などでも生じる場合もあります。また、比較的低い温度(44~60度)で生じる低温熱傷もあります。この他、薬品(酸、アルカリ溶液など)による化学熱傷や電流(家庭電源、落雷など)による電撃傷などもあります。
やけどをしたら、流水で15~30分程度しっかり冷却することが大切です。衣服を着た状態の場合は、衣服の上から冷やしましょう。水ぶくれがある場合は出来るだけ破らないようにしましょう。放置すると水ぶくれが破れて細菌感染することもありますので早めの受診をお勧めします。
表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれる病気で、体中のどこにでもできる良性の皮下腫瘍です。皮膚の上皮成分が皮内や皮下に落ちて袋を形成し、その中に垢や脂がたまってできた固まりが粉瘤です。多くは数ミリ程度の盛り上がった状態から次第に大きくなり、数センチほどの半球状になることもあります。皮膚が破けると膿汁と臭い粥状の固まりを排出します。膿を出そうとして圧迫すると、袋が破れて脂肪組織内に散らばり慢性化してしまうこともありますので、内容物を無理に排出することは避けて早めに受診してください。
皮下に発生する腫瘍の中では最も多くみられる良性の腫瘍です。皮下組織にみられる浅在性脂肪腫と、筋膜下、筋肉内、筋肉間にみられる深在性脂肪腫があります。20歳以下には発症することはまれで40~50歳代に多くみられます。女性や肥満に多いといわれています。背部、肩、頸部(くび)などに現れることが多く、上腕、でん部、大腿など四肢にもみられることがあります。痛みなどの症状は無く、皮膚がドーム状に盛り上がり、柔らかいしこりとして認められます。大きさは数ミリ程度の小さなものから直径が10センチ以上に及ぶものまで様々です。治療は手術による脂肪腫の摘出で、再発することはまれです。
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