糖尿病治療薬について|厚木市の内科・外科|救急・急な疾患にも対応|おかだプライマリケアクリニック

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糖尿病治療薬について

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2026年6月12日

糖尿病治療薬について

生活習慣病の治療に使われる薬の中で、これほどまでにバリエーションの豊富なものはないかもしれません。

糖尿病の患者さんの状況に応じた薬が処方されています。


インスリン分泌非促進系
1. α-グルコシダーゼ阻害薬:ブドウ糖吸収遅延によって食後血糖を改善させる。
腸管での糖の分解を抑制して吸収を遅らせるため、食直前に内服することで、食後の高血糖や高インスリン血症を抑えることができる。
処方薬:アカルボース、ボグリボース、ミグリトール
薬剤名
アカルボース
ボグリボース
ミグリトール
主な作用
 
糖を分解する酵素(スクラーゼやマルターゼ)に加え、デンプンの分解酵素(アミラーゼ)の働きも比較的強く阻害する。
主に小腸の二糖類分解酵素(スクラーゼ・マルターゼ)を強く阻害する。
小腸上部から一部吸収されて腎臓から排泄される(吸収型)。
血糖低下効果
穏やか。
穏やか。
食後1時間の血糖を強力に抑え、HbA1cを下げる効果はα-GIの中で最も強いとされる。
副作用:放屁、下痢など。


2. SGLT2(sodium-glucose cotransporter 2) 阻害薬:腎臓でのブドウ糖再吸収を抑制しブドウ糖排泄を促進させる。
心血管疾患の既往を含むハイリスク2型糖尿病患者において、主要心血管イベント(心筋梗塞、脳卒中など)の発症を有意に抑制することが示されている。
処方薬:イプラグリフロジン、ダパグリフロジン、ルセオグリフロジン、トホグリフロジン、カナグリフロジン、エンパグリフロジン
副作用:性感染症の頻度増加、急性腎障害、ケトン体増加関連事象など。


3. チアゾリジン薬:インスリン抵抗性を改善させる。
末梢組織でのインスリン感受性亢進。肝臓からのブドウ糖放出抑制作用により血糖を改善する。体液貯留作用と脂肪細胞の分化促進作用があるため、体重がしばしば増加する。
処方薬:ピオグリタゾン
副作用:むくみ、体重増加、心不全の悪化、骨折のリスク増加。


4. ビグアナイド薬:インスリン抵抗性の改善。
肝臓からのブドウ糖放出抑制や、末梢組織でのインスリン感受性促進作用により効果を発揮し、肥満2型糖尿病患者では、大血管症抑制効果もある。
処方薬:メトホルミン、ブホルミン
副作用:下痢・吐き気、乳酸アシドーシス。

インスリン分泌促進系
血糖依存性
5. イメグリミン
膵β細胞におけるグルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用及び肝臓での糖新生抑制や骨格筋での糖取り込み能の改善によりインスリン抵抗性を改善する。
処方薬:イメグリミン
副作用:下痢、吐き気、便秘など。


インクレチン製剤について
インクレチンとは、食事をした際に小腸から分泌され、膵臓を刺激してインスリンの分泌を促す消化管ホルモンの総称。
GLP-1の作用と代謝について

6. DPP-4(dipeptidyl-peptidase 4) 阻害薬
GLP-1を分解するDPP-4の働きを妨げることでGLP-1が分解されるのを防いでGLP-1の血中濃度を高める結果としてインスリン分泌が増強される。
処方薬:(毎日内服)シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン、リナグリプチン、テネリグリプチン、アナグリプチン、サキサグリプチン、(週1回)トレラグリプチン、オマリグリプチン
副作用:水疱性類天疱瘡、膵炎など。


7. GLP-1(glucagon-like peptide 1) 受容体作動薬 (一部注射)
DPP-4による分解を受けにくくしたGLP-1のアナログ製剤。膵臓のβ細胞に作用して血糖値が高い時だけインスリンの分泌を促す。
内服薬:リベルサス
毎日注射:ビクトーザ、バイエッタ
週1回注射:オゼンピック、トルリシティ
副作用:胃の不快感や吐き気、下痢、便秘など。


8. GIP(glucose-dependent insulinotropic polypeptide)/GLP-1 受容体作動薬チルゼパチド (注射)
週1回の注射薬。GIPとGLP-1の二つの受容体に単一分子として作用。血糖値に応じたインスリン分泌を促進。
週1回注射:チルゼパチド(マンジャロ)
副作用:胃の不快感や吐き気、下痢、便秘など。


血糖非依存性
9. スルホニル尿素(SU)薬
膵β細胞からのインスリン分泌を促進させるため血糖降下作用は強く、細小血管症を抑制する。
処方薬:グリメリピド、グリクラジド、グリベンクラミド
副作用:低血糖、体重増加。


10. 速効性インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
SU薬と同様にβ細胞のSU受容体を介してインスリン分泌を促進するが、SU薬に比べて作用発現時間が早く、作用持続時間は3-4時間と短い。
処方薬:ミチグリニド、ナテグリニド、レバグリニド
副作用:低血糖、体重増加

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